新社会人が読むべきオススメのビジネス書(古典)

読書は他人の経験を数時間で疑似体験し学べる

「愚者は経験から学び、賢者は歴史から学ぶ」

大人になってから読書をする人はまだ少ないらしいが、経営者はじめビジネスで成功している人たちはすべからく読書家である、というのは有名な話。

最近ではサッカー選手の長友選手や長谷部選手も、読書家である(ともに本も出されている)。

人間性格や国の違いはあれど、大元の種族が同じなのだから誰もが同じような失敗をするに決まっている。

その失敗を全部1から経験していって学ぶことは骨身にしみる(痛みを伴わない教訓には意味はない)だろうが、競争社会に生き、やりたいことを実現するためには、僕らに1から全部の失敗を経験するほどの時間はない。

だから他人が数十年かけて経験し、蓄えた知識・教訓を、ものの数時間で疑似体験できるのだから、これほど効率の良いPDCAはない。

僕らデジタル・ネイティブ世代がggrks(ググれカス)と言われるように、自分がいま躓いている壁は、ほとんどが他の誰かが経験したものなので、この情報社会、その解決法には用意にアクセスできる。

「じゃあ本じゃなくて、その都度ググればいいじゃん」

と思うかもしれないが、Google先生が頑張って「世界の情報を整理して」くれていても、あるテーマに沿った、まとまった、正しい知識を効率的に得るには、ネット記事を漁るよりも、ある程度の信頼や正確性がないと出版できない本の方が、2018年現在では効率が圧倒的に良いように思う。特にこういった原理原則系の知識においては。

本を読む時間がないのではなく、本を読まないから時間がない

これは尊敬する本田直之さんの本『レバレッジ・リーディング』の言葉だ。

ビジネスマンにとっての読書は、野球選手にとっての練習と同じ

ビジネスにおいては多くの人が十分に練習を積まないまま、毎日試合だけを繰り返している

1日8時間以上働くことは、僕はあまり好きではないが、「休むも仕事のうち」というなら、退勤後の読書こそ、残業時間にやるべき仕事。

読書をすることで効率や効果があがり、結果同じ仕事を短時間でこなせるようになるので、まず仕事が終わっていなくとも読書をする時間を作ることが寛容(時間管理や集中力を上げる意味でも仕事の時間にタイムリミットを作るのは大事)。

 

どんな時代にも変わらぬ原理原則がある

「歴史は繰り返す」

という言葉があるように、人間が生まれてから西暦で2000年。どんな時代にも人間の本質の部分はあまり変わっていない。

時代や環境によって、成功する要因などは左右されるだろうが、根本的な考え方や法則の部分は変わっていないことが多く、それらの本質・原理原則をもとに生き方を説いたビジネス書は、何十年も変わらぬ名著として、常に書店のビジネス書コーナーに並び続ける。

少し分厚かったり、難しかったりするが、本を読むことに抵抗がない人はぜひ読んでいただきたい。

古典と言われるビジネス書の名著たち

7つの習慣(スティーブン・R・コヴィー)

おすすめ度:★★★★★

これは個人的にバイブルのビジネス書。

「原則を中心に豊かな人生を生きよう」

という、人間が生きる上での総合的な考え方を説いている。

 

お金・仕事・家庭・社会奉仕・友人・趣味といった、各カテゴリーで成功を納めるためには原則を中心とした生活をすることが大切であり、どれかに偏っては人生のバランスが崩れて、他方で悪い影響を起こす。

・他人は自分が予想だにしない物の見方をしていることに気付く(パラダイムシフト)

・自分自身を確立するための考え方(内的成功)

・自分の葬式をイメージすることによるビジョンの設定

・ビジョンを達成するための1習慣の目標への落とし込み

・緊急ではないが重要なこと(中期的な目標)にフォーカスする

・他人と本質的な意味で上手くやるための考え方(外的成功)

・真のWin-Winの考え方

・他人を変えるための秘訣

そういった色々なビジネス書や成功哲学などのネット記事で語られる考え方のベースがそこにある。

何より、読んでいて”これほど自愛に満ちたビジネス書は珍しい”という意見に大いに賛成する。

 

人生の羅針盤(これがブックカバーに描かれている)として手元においておき、定期的に読み返していきたいビジネス書、第1位です。

人を動かす(デール・カーネギー)

おすすめ度:★★★

こちらも定番すぎるビジネス書名著。

人を動かすための秘訣が書かれており、前半の3原則

・相手の立場になって考える

・盗っ人にも五分の理を認める

といった話から始まる。7つの習慣のパラダイムシフトやデレゲーションの話に似ている。

 

個人的に繰り返し読む感じではないが、人間関係やマネジメントで迷ったときに、つい忘れてしまっていないか立ち返るために、そばに置いておきたい書。

道は開ける(デール・カーネギー)

おすすめ度:★★

これも有名なビジネス書名著。

行き詰ったときに感情や頭を整理し、冷静に前に進むための方法が書かれている。

個人的に一番有効で、頭に残っていて、日々の生活で活用している教えは『不安をなくす方法』。

カーネギーさんは次の手順を実行することでように説いている。

①何に不安になっているのか思いつくまま紙に書き出す

②不安に思っていることでの最悪の事態を想定する

③上記の最悪の事態を受け入れる覚悟をする

④覚悟したうえで少しでも改善に向かう行動を始める

 

人間、頭で思ったり考えたりするだけでは思考は整理されづらく、これを紙に書き出す(もしくはスマホのメモ帳などでも代用可)ことで思考が整理される。

アイデアにしろ、解決策にしろ、考えているようで、実際は漠然として同じことをグルグル頭で考え、迷路に迷い込んでいることが多い。

そこでまず不安を紙に書くことで現状を見える化し、思考を整理する。その上で最悪の事態を受け入れる覚悟をする(これが重要)ことで、いわゆる踏ん切りがつくため、次の改善に向けた行動に繋げられるわけだ。

『道は開ける』にはこれ以外の多くの指南が載っているが、正直上記の教えしか覚えていない。

しかし実践するたびに、この方法を知っていてよかったと思うことが多々あった。

 

カーネギーの本は、他にも同じシリーズで複数でているが、多くの経営者の方も言うように『人を動かす』『道は開ける』だけ読んでおけば、とりあえずOKだと思う。

生き方(稲盛和夫)

おすすめ度:★★

日本人ならご存知、KDDI、京セラの創業者として有名な稲盛和夫さんの著書。これも日本なら定番のビジネス書名著のひとつだ。

ざっくり言うと

人徳を磨くことが重要

人徳は仕事によって磨かれる

だから、一所懸命に仕事をしましょう、という内容だったと思う(ざっくり過ぎてすいません稲森さん…)。

個人的には、働き方改革・ブラック企業・ライスワークとライフワークなどという言葉がよく聞かれるようになった昨今において、少し誤解を招いてしまわないかと思うとっつきである。

ただ人間社会においては、いくら闇や陰謀があろうと

「実るほど頭を垂れる稲穂かな」

という言葉が示すとおり、人徳がある人に、人は動かされ付いていくと思う。

仕事とは何だろう、リーダーシップとは何だろう、そういった悩みを持つ場合なら、日本人として読んでみて損はないだろう。

 

思考は現実化する(ナポレオン・ヒル)

おすすめ度:★

これも世界的に有名すぎる名著だが、なんというか個人的にしっくり来なかった。

よく言われる話だが、これの原著である英題名は『Think and Grow Rich(頭を使って金持ちになろう』であり、本文中では「思考は現実化する」という言葉は出てこない。

日本語の題名を見ると目標設定による成功哲学のようなイメージがあるが、中身はあくまで金銭的な成功にフォーカスしている。

こちらの元になった?スピンオフ的な?書籍である『成功哲学』も読んでみたが、やはりイマイチピントきておらず、今はどちらも手元にはおいていません。

もっと年を取って読むと見えてくるものがあるのかも知れませんので、30歳になる前にはもう一度買い直してみようと思っています。

ですが、本当に世界的に有名な本です。

少しマイナーだがおすすめ

ソース

ワクワクこそあなたを輝かせる原石

ライフワークなどとも被るが、特に「やりたいことがない」「分からない」といった場合に、子供のころ経験したワクワクする心を今一度思い出し、そこをヒントに人生の方向性や仕事について考えるのを手助けしてくれる本。

『7つの習慣』などの有名な本と比べるとあまり知られていないと感じるが、読書家では知っている人も多く、実際に読んだ人のAmazonレビューの評価も高い。

夜と霧(ビクター・フランクル)

これは学生時代からお付き合いさせてもらっている経営者の方にプレゼントして頂いたのだが、こういったビジネス書系のブログや記事でも、よく紹介されているのを見かける。

著者が、かのナチス・ヒトラーによるユダヤ人迫害が行われていた時代に、アウシュビッツ収容所に入れられ、劣悪な環境と、死が間近にある状況のなか、いかにしてそれを乗り切ったかが語られ、そこから人生を生きる上でのヒントにつなげている。

フランクルいわく

生きる目的を持つこと

があるかどうかで、アウシュビッツ収容所での生存率は大きく変わったという。

この生きる目的というのが、「やりたいことがない」という人が多い僕ら世代にとっては難題なのだが、フランクルは

人生の目的・使命は、探し求めるものではなく、自然と天から与えられるものである

と説いている。

やりたいことを探すのではなく、今置かれている環境にこそ、自らの使命のヒントが隠れている、ということだと思うが、ワクワクすることをやるべき派の僕としては、完全に賛同できる考えではなかった。

『置かれた場所で咲きなさい』

とも通じるものがあると思うが、この考えが良い悪いは別にしろ、生き方や人生の目的について深い思慮を与えてくれる1冊。

年末年始など、帰省途中の新幹線の中などでも読んでみると、新たな気付きがあるかもしれあに。

80対20の法則

通称パレートの法則。

有名な話だが、世の中のだいたいのものは80:20(79:21という言い方もあるが)に別れるという法則があるという話。

「利益の8割は全商品の中の2割の商品によって生み出される」

「働き蟻はどんな数であっても、必ず8割のよく働く蟻と、2割のサボり蟻に別れる」

この法則を利用して、ビジネスや戦略を考えていきましょうよ、というお話。

別にこの法則を知っていて、少しネット記事などを漁れば、得たい情報や活用法は五万と出てくるだろうが、改めて体系的に知ってみたい、という好奇心がある方にはおすすめ。

ちなみに先の利益の話は、近年のネット(EC)の普及により、Amazonのロングテール戦略(売上の少ない商品群もEコマースによって低いランニングコストで販売し続けることで全体として大きな利益になる)などに代用されるように、その法則が崩れる場面も出てきたようである。

アイデアのつくり方

良いアイデアを生む・ひらめくには、インスピレーションや才能ではなくて、実は具体的な手順がありますよ、というお話。

よく三上(馬上・枕上・厠上?)といって、良いアイデアが生まれやすいタイミングがあるが、それらはアイデアを生む上でのひとつの段階に過ぎず、正しい手順を踏むことで何度でも意識的にアイデアを生み出せますというお話です。

「良いアイデアは既存アイデアの組み合わせだ」

とも良くいいますが、どんなビジネスにおいても、今までにない新しい発想は重要です。抽象的だけど。

・情報を収集する段階

・アイデアを発散する段階

・アイデアを形にする段階

・煮詰まってオーバーヒートし投げ出したくなる段階

・一度テーマから離れる(白紙に戻す)段階

・ふと良いアイデアがひらめく段階

そういった各フェーズを意図的に踏んでいくことを、理由とともに説明しています。

金持ち父さん、貧乏父さん(ロバート・キヨサキ)

これも有名な本。ビジネス書とは少し違うが、お金や雇用形態という意味での働き方を指南する、学校では教えてくれない話。

戦後、貯金をするように政府が進めた施策により、日本人には投資への意識・必要性の実感がまだまだ低いと感じるものの、仮想通貨の台頭で若い世代の投資に対する考えは大きく変わろうとしているように感じる。

ただ、何も「投資して儲けましょうよ」という安易な話ではなく、「お金がお金を生む」という銀行の歴史にも通じる『お金との向き合い方』を説いている。

発展編の『キャッシュフロー・クワドラント』と合わせて簡単に紹介すると

・多くの人は雇用されてサラリーマンとして労働を対価にお金を得る

・一方で不動産オーナーなど不労所得を得る人もいる

・そういった人はお金があること自体が価値なので、お金がお金を生んでくれる

 

世の中にはESBIと呼ばれる4つのステージ(≒雇用形態)がある。

E: Employee 被雇用者。ようはサラリーマンで、誰かに雇われて労働を対価にお金を得る人

S: Self employee 自営業者。自分の事業を持っていながら、自身も店長・社長として働いている人たち

B: Business Owner ビジネスオーナー≒経営者。ビジネス(仕組み・権利)を所有している人。社長ではない。オーナーは自分が働かずとも、社長や従業員が働いてくれるのでお金を得ることができる。

I: Invester インベスター。投資家。ただここでの投資家は株やFXトレーダーのそれとは違うように思う。むしろ可能性のあるビジネスや土地に大きな額を投資し、中長期的な視点で大きなリターンんを得る人たち。ビジネスを管理(経営)する必要があるBの人とはまた違う。

僕が学んできた中での理解は、概ね上記のようなものだ。

 

『金持ち父さん貧乏父さん』(『キャッシュフロー・クワドラント』)では、このESBIのうち、BかIのステージにいくことを勧めている。

そのやり方として

お金を貯めて3つの安い家を買い、それを大きな1つの家にかえる

と繰り返しシンプルなことだと説いているが、僕ら若い世代は一部を除き、まず貯金をするための目的を見い出すことが、この本を読む”目的”となるだろう。

 

この本の著者、ロバート・キヨサキ氏が制作した『キャッシュフロー』というボードゲームがある。人生ゲームのようなものだ。

僕はこれを1度だけやったことがあるが、BやIとして生きるとはどういうことなのかが体感できると思う。

2万もするボードゲームだが、『金持ち父さん貧乏父さん』では定期的にこのゲームをやるなどして、BやIのお金に対する感覚などを忘れないようにするように説いている。

都会などではよくこのゲームをやる会などがあるので、行ってみるのも手だが、詐欺まがいの商法やネットワークビジネスへの勧誘目的の人もいたり、保有資産額が100万以上とかそういった参加資格があるものもあるので、できれば知人友人のツテから、一緒にやる仲間を探すのが得策だ。

 

バビロンの大富豪

 

少し新しいビジネス書だが

レバレッジ・リーディング

尊敬する本田直之さんのレバレッジシリーズの書籍の中でも、もっとも基本的で有名な本ではなかろうか。

上記で紹介したような

本を読む時間がないのではなく、本を読まないから時間がない

といった、自己投資という目線での読書をする際の考え方・ノウハウが散りばめられている。

僕が読書好きになったのも、この本田さんの本がきっかけ。

改めてビジネスマンが読書をする必要性と、効率的で効果的な読書術が指南されている。

個人的に印象に残っているのは

16%理解すればOK

という言葉。

 

これはビジネス書を読むうえで、「全体の16%だけでも理解すれば読んだ意義・勝ちはあるよ」ということ。

先の80対20の法則により、まず1冊のうち必要なのは80%で、残り20%は極論ごみ。その必要な80%のうち、特に重要なのが20%あるから

80% × 20% = 16%

という訳である。

つまり16%の非常に濃くて重要なエッセンスのみ読むだけでも違うよということである。

 

また大体のビジネス書には、同じような考え方・教えが書いてあることが多く、読書が習慣になってくると「あ、これね知ってるわ」という復習になっていく考え方・ノウハウも多い。だから読書をする習慣さえできれば、残りの84%も、いずれ別の本などで補完されるので問題ない。

「大体が同じ内容なら1冊読めば十分じゃないの?」

という意見もあると思う。1理あるが、人間は良くも悪くもすぐに忘れる生き物なので、読書会や成功哲学なんかにおいては

「良い言葉のシャワーをたくさん浴び、かつ浴び続けること」

が必要と言われている。だから、似たような内容でも、別の本・別の著者・別の言い回しで復習として読むことで、本当にその人の身になる手助けになると思う。

また上記で紹介した原理原則系の本を覗いて、時代によって若干考えやノウハウの良し悪しが変化することがあるので、そういう意味でも似たような内容でも新しいビジネス書を買い続けることに価値はあると、僕は思います。

ゼロ秒思考

『ロジカルシンキング』と被る部分もあるが、簡単に言うと

考えを整理するためにA4用紙1枚に1分で箇条書きで思いついたことをかけ

 

それを毎日10分やれ

という内容だ。

が、これじゃ理由もわからないので解説すると、前述もしたが、人間の脳は頭だけで考えて思考を整理できるほどには、上手くできていない。

そんなときは紙に今かかえている悩みなどを書き、それに関して頭の中にあることを、思いつくまま箇条書きで書きなぐっていくことで、思考が整理され、アイデアややるべきことが整理できて生産性があがりますよ、という話。

ポイントは1分に時間制限し、思いつくままに書きなぐること。

これを時間無制限に、いちいち「うーん」などと考えながら書いていては、頭の回転が回らずに上手く思考が整理されず、また直感(いま頭に浮かんでいること)から導かれる問題の本質からズレてしまう。

そういった思考法を、ロジカルシンキングとともに実用的に紹介してくれる。

ロジカルシンキングについては、他に

・漫画版ロジカルシンキング

・思考の整理学(一時期、東大生の中でベストセラーになった)

などもおすすめ。

断捨離